文字起こしAI無料おすすめ5選比較
無料で使える文字起こしAIを選ぶなら、毎月の無料枠が最も大きい「LINE WORKS AiNote」(月300分)か、会議記録に特化した「toruno」(累計3時間)から試すのがおすすめです。 録音ファイルを枠を気にせず文字にしたい場合は、完全無料のオープンソース「OpenAI Whisper」という選択肢もあります。 本記事では、編集部が2026年7月4日に各ツールの公式ページ・公式アプリ情報を実際に確認し、無料枠・料金・業務利用の注意点を比較表に整理しました。
無料の文字起こしAIは「無料枠の型」で選ぶ
「無料で使える」と書かれていても、その中身はツールごとにまったく違います。公式ページを確認して回ると、無料枠は次の4つの型に分かれていました。
- 毎月リセット型: 毎月決まった時間まで無料。継続利用できる(LINE WORKS AiNote: 月300分)
- 累計使い切り型: 合計時間を使い切ったら終わり。お試し向け(toruno: 累計3時間)
- 1回あたり制限型: 月間より「1回◯分まで」の制限が実質の壁(Notta: 1回3分)
- 完全無料型: 時間無制限だが、使い方に技術的な制約がある(Googleドキュメント音声入力・Whisper)
「毎週の定例会議を無料で文字起こししたい」なら毎月リセット型、「まず精度を自分の音声で確かめたい」なら累計型や1回制限型でも足ります。この型の違いを押さえてから比較表を見ると、選び間違いがなくなります。
【比較表】無料で使える文字起こしAI 5選(確認日: 2026-07-04)
編集部が各ツールの公式ページ(Nottaは公式アプリのApp Store掲載情報)を実際に開いて確認した結果です。
| ツール | 無料枠 | 有料プラン | 録音ファイルの文字起こし | 業務利用の注意 |
|---|---|---|---|---|
| LINE WORKS AiNote | 月300分(1サービス環境で共有・毎月リセット) | Solo 月1,440円(年払い時。月払いは1,600円)〜 | ○ | 無料版はAI要約・話者自動認識・Web会議録音なし。データ保存1年。対応言語は日/英/中/韓 |
| toruno 個人プラン | 累計3時間(リセットなし) | 月1,650円で10時間まで(超過は1分2.2円) | ○ | 音声データはAIの学習に使わないと公式に明記。エンジンは国産のAmiVoice |
| Notta | リアルタイム・Web会議とも1回3分まで。ファイルは冒頭3分のみ閲覧可 | プレミアム 月1,800分。App Store掲載価格は月2,200円・年15,800円 | △(冒頭3分のみ) | 58言語対応。無料枠は精度確認のお試し用と割り切る |
| Googleドキュメント音声入力 | 完全無料・時間無制限 | -(Googleアカウントで利用) | ×(マイクからのリアルタイム入力のみ) | 対応ブラウザはChrome・Edge・Safariの最新版。音声コマンドは英語のみ |
| OpenAI Whisper | 完全無料・時間無制限(オープンソース) | なし | ○(ローカル処理) | MITライセンスで商用利用可と明記。ただしPythonでの導入作業とPCの処理能力が必要 |
※料金・無料枠は変更されることがあります。利用前に必ず各公式ページで最新情報を確認してください。
各ツールの特徴と向いている人
LINE WORKS AiNote:毎月300分・迷ったらまずこれ
旧「CLOVA Noteβ」の正式版後継にあたるツールで、無料でも毎月300分の文字起こし枠が使えます(1サービス環境あたりの共有枠)。今回確認した5ツールの中で、毎月リセットされる無料枠としては最大でした。 週1時間の定例会議なら無料枠だけで毎月まかなえる計算です。個人でも利用できますが、LINE WORKSプラットフォームの開設が必要な点と、無料版ではAI要約・話者の自動認識が使えない点は把握しておきましょう。
toruno:会議記録に特化・データをAI学習に使わないと明記
リコーが提供する会議記録ツールで、個人プランは累計3時間まで無料です。録音・画面キャプチャ・リアルタイム文字起こしを同時に残せるのが特徴で、「あとで会議の場面ごと振り返りたい」用途に向いています。 公式ページに「音声データをAIの学習に使わない」と明記されているのは、確認した範囲ではtorunoだけでした。社内会議の音声を扱う心理的ハードルが下がる、業務利用では重要なポイントです。無料枠は累計制なので、使い切ったら月1,650円(10時間まで)の有料プランに移行します。
Notta:多言語・高機能だが無料枠は「お試し用」
日本で知名度の高い文字起こしSaaSで、58言語対応・リアルタイム翻訳など機能は最も豊富です。ただし無料プランは1回の録音につき3分まで、録音ファイルをインポートしても閲覧できるのは冒頭3分だけという制限があり、実務の会議をカバーする用途には使えません。 「自分の業界用語をどれくらい正しく認識するか」を数分試し、良ければプレミアム(月1,800分。App Store掲載価格で月2,200円)に進む、という試用の入口と考えるのが正確です。
Googleドキュメント音声入力:完全無料で「その場の音声」を文字にする
Googleドキュメントの「ツール」→「音声入力」から使える標準機能で、追加費用なし・時間無制限です。対応ブラウザはChrome・Edge・Safariの最新版と公式ヘルプに記載されています。 最大の制約は、マイクから拾ったリアルタイム音声しか文字にできないこと。録音済みファイルのアップロードには対応していないため、「会議中にPCを置いてその場で文字化する」「話しながら下書きを書く」用途に限られます。逆にこの使い方なら、今すぐゼロ円で始められます。
OpenAI Whisper:無制限・ローカル処理だが導入は技術者向け
OpenAIが公開しているオープンソースの音声認識モデルで、コードもモデルもMITライセンスで無料・商用利用可と公式リポジトリに明記されています。日本語にも対応し、whisper 音声ファイル --language Japanese のようにコマンド1行で実行できます。
時間無制限で、音声データがPCの外に出ない(ローカル処理で完結する)ため、機密性の高い音声にも使えます。ただし導入にはPython・PyTorch・ffmpegの準備が必要で、モデルサイズ(tiny〜large・turboの6種類)によっては処理にそれなりのPC性能を要求します。ITに抵抗がない人・情報システム部門がある会社向けの選択肢です。
実際に公式ページを確認して分かったこと
比較表を作るために各公式ページを開いて回ったところ、「古い記事の常識」がすでに通用しなくなっている点がいくつも見つかりました。
- CLOVA Noteはサービス終了していた: 無料300分で人気だった「CLOVA Noteβ」は2025年7月31日に完全終了し、正式版の「LINE WORKS AiNote」に引き継がれていました。古い比較記事の「CLOVA Noteがおすすめ」はそのままでは使えない情報です
- torunoの無料3時間は「累計」: 毎月リセットされる無料枠と誤解しやすいのですが、公式ページの記載は累計3時間で、使い切ったら有料プランへの移行が必要です
- Nottaの実質的な壁は月間時間より「1回3分」: 公式アプリの説明では、無料プランはリアルタイム文字起こしもWeb会議もファイルインポートも「1回(冒頭)3分」の制限でした。30分の会議を無料枠で丸ごと文字にする使い方はできません
- Rimo Voiceは月額制に変わっていた: 以前は「30秒22円」の従量課金で知られた国産ツールですが、確認時点の公式ページは月額プラン(Pro 月4,950円・時間無制限)中心で、常設の無料枠は確認できませんでした。このため今回の「無料おすすめ」からは外しています
- 精度の公称値には前提条件がある: torunoの「認識精度95%以上」には「静かな環境で適切なマイクを使った場合」という条件が付いていました。どのツールでも、公称精度は理想条件の数値と考え、必ず自分の会議音声で試すべきです
- 価格は購入経路で変わることがある: NottaはApp Store掲載価格(月2,200円)を記載しましたが、Web版とアプリ内課金で価格が異なる場合があります。契約時は自分が使う経路の価格を確認してください
いずれも確認日は2026年7月4日です。文字起こしAIはサービスの統廃合・料金改定が特に速い分野なので、「情報がいつ時点か」を確かめる習慣が欠かせません。
よくある質問
Q. ずっと無料で使い続けられる文字起こしAIはありますか?
A. あります。Googleドキュメントの音声入力とOpenAI Whisperは時間無制限で無料です。ただし前者はマイクからのリアルタイム入力のみ、後者はPythonでの導入作業が必要という制約があります。手軽さを取るなら、毎月300分の無料枠があるLINE WORKS AiNoteが現実的です。
Q. 会議の録音(社外秘の内容)を無料ツールにアップロードしても大丈夫ですか?
A. アップロード前に、そのツールの利用規約で「音声データの取り扱い(AI学習への利用有無・保存期間)」を必ず確認してください。今回確認した中では、torunoが「音声データをAIの学習に使わない」と公式に明記していました。外部に一切出したくない音声は、ローカル処理で完結するWhisperを使う方法があります。
Q. CLOVA Noteはもう使えないのですか?
A. 使えません。CLOVA Noteβは2025年7月31日にサービスを完全終了しました。後継は正式版の「LINE WORKS AiNote」で、無料枠は月300分です(確認日: 2026-07-04)。
Q. 文字起こしの精度が一番高いのはどれですか?
A. 一概には言えません。精度は話者の滑舌・マイク・雑音・専門用語の量に大きく左右され、公称値(例: 95%以上)も静かな環境などの条件付きだからです。幸い今回の5ツールはすべて無料で試せるので、実際の会議音声の冒頭数分を2〜3ツールに読ませて、固有名詞の認識を見比べるのが確実です。
Q. 無料プランの文字起こし結果を仕事で使ってもいいですか?
A. 今回取り上げたツールは業務利用を前提としたサービスが中心で、利用規約の範囲で議事録などに使えます。WhisperはMITライセンスで商用利用可と明記されています。ただし会社によっては外部クラウドへの音声アップロード自体を制限している場合があるため、社内のセキュリティポリシーの確認を先に行ってください。
まとめ
無料の文字起こしAIは「毎月リセット(AiNote 月300分)」「累計使い切り(toruno 3時間)」「1回制限(Notta 3分)」「完全無料(Googleドキュメント・Whisper)」の4つの型に分かれます。 定例会議に継続して使うならLINE WORKS AiNote、データの扱いを重視するならtorunoかWhisper、まず精度を試すならどれでも数分で確かめられます。
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